信州型総合医・家庭医SHINSHU
プログラムの概要
診療所所長として勤務可能な能力を身に着けます。
概要
3年間の研修で診療所所長として勤務可能な能力を身に着けることを目標とする。
合わせて生涯自己学習のライフスタイルを身に着ける。
1年目
- 松本協立病院総合診療科にてさまざまな症例を経験。併行して往診し、訪問診療を経験。
- 診療所で実施することを想定する検査技術として、上部内視鏡と腹部エコー、心エコーを通年で経験する。
- 救急は循環器内科に籍をおき。3ヶ月の救急オンコールを経験する。
- 産婦人科は近隣病院にて研修を実施。外科は松本協立病院外科で外科救急外来を月2回必須とし、外科処置を経験する。
- 放射線科診断は6ヶ月、放射線の読影に参加する。
2年目
- 諏訪共立病院・つるみね協立診療所にて1年間の一般内科・総合診療研修を行う
- 心療内科外来を週1単位通年で受け持つ
- 技術研修は上部内視鏡と腹部エコーを継続する
3年目
- 上伊那生協病院にて一般内科研修9ヶ月継続する。その間約120の往診部門を担当し、訪問診療の初期対応を担う。
- 小児科外来を週に1回実施する。その後松本協立病院に戻り、外来・病棟を含めた小児科研修を3ヶ月実施する。
モデルカリキュラム
1年目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
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総合診療専門研修Ⅱ 松本協立病院総合診療科 |
救急 松本協立病院 |
産科 連携病院 |
外科 松本協立病院 |
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2年目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
内科 諏訪共立病院 |
総合診療専門研修Ⅰ つるみね共立診療所 |
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3年目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
総合診療専門研修Ⅰ 上伊那生協病院 |
小児科 松本協立病院 |
プログラムの特徴
地域全体で研修を作り上げます。
特徴
医師だけでなく医療関係職種、保健・福祉関係職種、地域の住民、医療機関の利用者などの協力を得て研修を実施してゆく。
3年間を通して、コメディカル、MSWと連携して福祉分野のサービスの具体化を研修する。1年目では退院困難な症例の、在宅調整会議に参加する。
2年目ではさらに高齢化した地域での在宅福祉医療を経験し、3年目で在宅の主治医を経験し、症例検討を主催し複眼的な視野を養成する。
地域住民で構成される共同組織・組合員の健康相談、勉強会にも講師として参加する。
週間スケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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朝 | カンファ レンス |
輪読会 | カンファ レンス |
輪読会 | |||
午前 | 病棟 | 外来 | 病棟 | 外来 | 病棟 | 病棟 | |
午後 | 往診 | 病棟 | TVカンファ レンス |
病棟カンファ レンス |
往診 | ||
夕方 |
- プログラム責任者
- 鈴木 順
- 研修責任者役職名
- 副院長、総合診療科部長
- 病床数
- 199床
- 医師数
- 10名 ※当プログラム指導医数
- 1日平均外来者数
- 134.9名 ※松本協立病院
- 1日平均入院患者数
- 60.2名 ※松本協立病院
- 当科の研修指導医数
- 松本協立病院3名
塩尻協立病院1名
諏訪協立病院2名
上伊那生協病院3名
- 当科の研修指導医数
- 6~10名
- 当科の研修医数
- 0名
- カンファレンスについて
- 毎週行われる総合診療カンファレンスを病棟や外来で受け持った多彩な疾患の症例について総合診療指導医、放射線診断医、内科医とともに実施。TV会議システムを用いて遠方の病院とも合同で開催している
- 他科研修の可能性
- 希望に応じて可能
- 研修終了後の進路
- 後期研修修了後も引き続き当院スタッフとして勤務可能。また具体的獲得目標を設定して専門研修施設での研修を保証する専門研修制度。
- 関連施設
- 長野中央病院、飯田健和会病院、諏訪共立病院、上伊那生協病院、塩尻協立病院、山形診療所、大町協立診療所、高齢者総合福祉施設あずみの里(特養、老健、ケアハウス、グループホーム、有料老人ホーム)
- 病院見学について
- 随時 ※宿泊費、交通費の補助あり
- 試験日日程について
- 随時
- 選考方法
- 面接
- 応募資格
- 臨床研修修了者、終了予定者およびそれと同等の者
- 募集予定
- 若干名
君の切り拓くフィールドがここにある
研修責任者 鈴木 順松本協立病院
総合診療科診療部長
日本プライマリ・ケア連合学会指導医
日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会専門医
当院のプログラムは、三つの特徴ある医療圏において研修し、各地域のニーズに応えながら家庭医・総合医を目指します。
まずは24時間365日切れ目なく救急体制が組まれる都市型医療圏の松本医療圏(人口43万人)から始まります。
この地域は3次救急、2次救急の急性期病院が9つあり、その一角をになう松本協立病院では幅広い疾患を扱います。ここで急性期病院での「病院総合医」としての役割を学びます。次に諏訪医療圏です。ここは4つの急性期病院の下で中小規模、診療所の役割分担が明確になっている地方型医療圏です。ここでは亜急性期と慢性期のハイブリッド型の諏訪共立病院とそのサテライトであるつるみね共立診療所を行き来しながら地域により近い現場で経験を積んでゆきます。
そして最後に上伊那医療圏(人口19万人)に向かいます。ここは慢性的な医療過疎地域です。上伊那生協病院では約120名の患者を抱える往診部門を拠点に24時間往診、緊急時には入院対応など地域で完結できるケアをしながら、独り立ちして診療ができる力を身につけてゆきます。
3年間で効率よく家庭医・総合医としての力量を習得し、地域の中核病院、診療所で活躍できる医師として成長することをお約束します。