あご関節のトラブルDENTISTRY 2022年8月9日
上顎(あご)と下顎をつなぐ額関節には、様々なトラブルが発生します。
顎関節は、食べる・話すにはかかせない器官です。顎関節に不具合が生じると、日常生活にかなりの支障をきたすことになります。
さまざまな症状
成人の正しい咬合様式(歯のかみ合わせ)は、奥歯では自分の体重と同じくらいの咬合力が出せると言われています。 顎が痛くて開けづらくなった、かむと耳の付近が痛い、開閉する度に異音がする、いつものようにうまく動かない、なにかつっぱり感がある等、様々な症状のある方がいます。
原因
昔は、顎関節のトラブルのほとんどは、咬合様式に問題があると言われてきました。しかし、近年では、いろいろな原因が指摘されています。
骨の形態異常等、顎関節そのものに問題がある場合、周囲の筋や神経に問題がある場合、腰や足等の他のトラブルが原因で姿勢が悪くなり症状が発現するもの、リュウマチ等の他疾患に罹患し、正しい位置で咬合できないもの等、多種多様です。
治療法
原因や症状が様々であるので、治療法も千差万別です。原因を突き止め、それを除去することが、第一の治療法となります。
多くの場合は、簡単な筋機能訓練(あごのストレッチ)やスプリントというマウスピース型の装置を装着することで症状が改善します。
他にも、原因が親不知で抜歯するケース、薬剤投与、レーザー照射等もあります。
日常の注意点
日常のほんの少しの気配りで、顎関節のトラブルになりにくく、あるいは改善できる方法があるので、いくつか紹介します。
- うつぶせで寝ない
- 頬杖をつかない
この2つは、総じて顎を引いてくいしばる状態が続くため、顎関節や周囲の筋肉に、かなりの負担がかかります。
顎関節に少しでも異常を感じたら、早めに歯科医院に相談されることをお勧めします。